人生において、恐らくこれから幾度となく自分自身が何かを努力しなければならないことがあるだろう。
大学受験や、司法試験などの資格試験、そして就職活動や留学等での勉強、プロジェクトの企画など多くのことがあると思う。
そこで、僕が言いたいことが一つある。それは、
僕たちは、誰かのためにしか頑張れないということだ。
これは、どういうことか。そう、自分のことに関して頑張ることには限界が必ずあるからだ。
ここで、一つ僕の例を紹介しよう。
高校三年生の時、どうしても行きたい大学があった。そこに通っている自分を想像し、周りから賞賛される自分を思い描き、受験勉強をしていた。最初のころは、頑張れる。
しかし、模試が返ってきたり、過去問であまりいい点数を取れなかったりすると、段々とやる気はなくなりどうせ自分には程遠い存在なんだと感じてしまう自分がいた。
段々と勉強時間も減っていき、問題にも集中できず、ただ参考書を眺める日々が続いた。
しかし、しかしである。
そんな怠惰なまま自習室から帰ってくると、いつでも母親がご飯を作って待ってくれていたのだ。体調崩したらいけないから、と言って体にいいものを準備してくれたり、夜自分の部屋で勉強しているときも、飲み物や掛布団を用意してしてくれたり。
僕は、それを見て、これは自分だけの戦いじゃないんだと認識した。
受験というものは、今まで自分を応援してきてくれた人、支えてきてくれた人達に対する最大の恩返しの場なのである。
僕は、気持ちを切り替えた。絶対にがっかりさせたくない。自分を応援してくれている人の気持ちを無為にすることなんてしたくない。その思いで最後まで駆け抜けた。
そして、合否の発表をネットで一緒に確認した。
合格の二文字を見たとき、親子二人で思わず抱き合ってしまった。
いまでもあの瞬間は、脳裏にとても強く焼き付いてる。
とここまで、ただの受験合格の掲示板のように書いてしまったが、僕はこの経験から自分のためだけに頑張るよりも何倍もの力を発揮できることを知ったのだ。
自分のために、という気持ちがあるとどうしても自分に甘えてしまうのが私たち人間である。
自分に厳しく、という方が無理だ。
誰かの笑顔のために頑張ってみることをぜひ試してほしい。
しかし、自分のために頑張っても、誰かのために頑張っても忘れてはならないことがある。
それは、自分ならできると信じ続けることだ。
できると思えばできる、できないと思えばできない。これは、ゆるぎない絶対的な法則である。
He can who thinks he can, and he can’t who thinks he can’t.
This is an inexorable, indisputable law.
パブロ・ピカソ(スペイン出身の画家、彫刻家 / 1881~1973)
これは、僕の好きな言葉の一つでもある。
自分はできる、自分はできる。そうやって自己暗示をかけてもいい。
やるべきこと、頑張りましょう。僕も頑張ります。
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