こんにちは、yoshizouです。
私ごとですがこの度、独立行政法人情報推進機構(IPA)が主催する「セキュリティ・キャンプ全国大会2019」の参加候補者選考に通過したので、それについて述べようと思います。
セキュリティキャンプってなに?
おそらく大半の人は「セキュリティキャンプって何なん」という感想でしょう。まずはこれについて述べたいと思います。
セキュリティキャンプは22歳以下の学生を対象に行われるPCやインターネットに関するセキュリティの講習・実習のことです。セキュリティキャンプには全国大会、ネクストキャンプ、地方大会(ミニキャンプ)、キャンプフォーラムの4種類があり、それぞれ開催時期・地域、参加資格などが異なります。
僕が今回選考を通過したのは夏に行われるセキュリティキャンプ全国大会で、主に8月の中旬に首都圏で開催されます。今回の2019年度では8/13〜8/17が開催日となっており、開催地は府中となっております。

キャンプの講習の詳細ですが、選択コースと集中開発コースの2つに別れており、それぞれのコースで扱う分野によってさらに3〜4のコースに別れています。
僕が志望したのは選択コースのDトラック、フィジカルトラックコースです。このコースでは主にハードウェアに関わる講義・演習が多く含まれています。特に最近注目されているIoTやドローンなども取り扱い、ソフトウェアの分野だけでなく「フィジカル」なセキュリティの部分にも触れることができる内容となっています。
応募課題
セキュリティキャンプ全国大会に参加するためには選考のための応募課題をこなし、提出しなければなりません。この課題は志望するコースごとに異なっていて、各コースにそれぞれ別々の課題が課されます。課題についてはセキュリティキャンプのサイトで公開されいます。
ここで、僕がどのように課題に答えたのかを記したいと思います。通称応募課題晒しです(あんまりどう回答したか覚えていませんが)。僕が志望したフィジカルトラックコースでは、以下の2つについて課題が課されました。
フィジカルトラックが求めるキャンパー像を読んだ上で、これに対して自分の経験やSCに対する思いを答えよ
これについては、自分が以下にこのフィジカルトラックコースを志望しているか、その思いを綴る課題となっております。ぶっちゃけ何書いたか覚えていません。
かろうじて覚えているのは、私は情報系の学部に所属しており、そこで学んだコンピュータサイエンスの知識を実装に生かしたいです、的なことを述べたことです。なんだか誰でも言えそうですね。求められているキャンパー像には、現時点のスキルがどれぐらいあるかというよりも、このキャンプを通してどれだけ成長して、今後継続して挑戦していけるか、そういったことが書かれていました。そういったことのアピールも混ぜたような気がします。(もちろんキャンプに対する熱意もありますよ!)
群論とコンピュータサイエンスの関わりについて思うところを書け
2つ目の課題はいくつかある中から1つ選んで書く課題でした。僕はその中で上記の課題を選びました。
「群論ってなんだよ」って人が大半だと思います。僕も大学で少し触った程度で完全には理解していません。そんな僕がなけなしの知識で書きました。(何人がこの課題を選んだのでしょうか?)
まず、数学において「群」という概念があります。これはかなりざっくり言うと、集合内の要素がある演算に対していくつかのルールをクリアした集合です。その集合内で足し算ができる、とかですかね。いくつかのルールについてはここでは明記しないことにします。
で、こういった基準を満たした群についてはいくつかの定理が成り立っています。コンピュータにおいて内部に保持するデータは細かな単位に分けていくと、最終的に0か1のビットになります。コンピュータはこの0か1を論理演算することで計算結果を得ます。
この「0と1」の集合に対して「論理演算」と言う演算が定義できるので、あるルールを満たせばコンピュータで行われる計算は「群」における演算だと言う風にみなせます。これにより、いくつかの定理をコンピュータ内の計算に活かすことができます。数学の群論はそういったことを扱う学問です。
…みたいなことを書いて、最終的にはまとまりが無くなっていました。もうちょっと群について語っていた気がしますが、多分大したことを書いていません。数学科の方、すいませんでした。
こんな感じで締まりのない課題を提出期限10分前に提出したので、正直自分が受かっているとは思いませんでした。多分、理論的に完成された提出課題というよりも、熱意がこもった提出課題というものの方が、キャンプの求めているものだと感じました。そんなこんなで選考を通過して、とても嬉しいです。
8/13からキャンプが始まるので、その時期になったらまたセキュリティキャンプの感想について書こうと思います!よろしくお願いします。
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